タトゥーで温泉は入れる?

温泉に行くと、「入れ墨、タトゥーお断り」という張り紙や注意書きを見かけます。現代ではタトゥーはおしゃれの一部であって、ほんのちょっとだけ入れている人やシールタイプのものを貼っている人もいます。そのような人は温泉に入ることはできないのでしょうか?

タトゥーはなぜ温泉施設で嫌われる?

日本のタトゥーの歴史は古く、縄文時代の人々も顔面にタトゥーをしていたと言われています。江戸時代には男らしさの象徴として飛び職人の間で「彫り物」と呼ばれて大流行しました。その後、軽度の盗犯の刑罰として「入れ墨」が採用されました。地域によって入れ墨を入れる場所は様々で、顔に入れる場合や腕に入れる場合もありました。この入れ墨を見れば前科が一目で分かり、周囲の人に警戒を促す働きがありました。江戸時代が終わり、西洋化を推し進める政府によって彫師と依頼人は禁止される流れとなりましたが、日本古来の装飾芸術として黙認され、脈々と彫り継がれていったのです。60年代に入り、日本では「ヤクザ映画」が大ブームとなり、男らしさの象徴として彫られた大きな入れ墨は観客を魅了しました。この結果、入れ墨は「ヤクザ」のものというイメージが定着してしまったのです。よって、温泉などの露出の多い施設で、「入れ墨」を入れたお客さんがいると、一般の方が怖がり、経営に影響するので、「お断り」という形をとっていたのです。

タトゥーOKの温泉

冒頭でも書いた通り、今はタトゥーと言えばファッションの意味合いが強まりつつあります。また、海外からの観光客も増えています。ですので、一概にタトゥー禁止を掲げた温泉は減っており、入浴時間を分けたり、タトゥー上にシールを貼ったりと様々な対応措置に乗り出しています。